大豆きなこの作り方|すり鉢とフードプロセッサーどっちがおすすめ?

大豆きなこ 作り方

大豆からできる加工品のひとつであるきなこ。家で手作りできることを知っていますか?

こちらの記事では、家でできるきなこの作り方をご紹介します。

  • 手作りすることが好きな人
  • 市販のきなこにはない、きなこの風味や香ばしさを感じたい人
  • 節分の煎り豆が余って活用法を考えている人
  • 子どもの食育のために子どもと一緒に取り組みたい人

はぜひお読み下さい。

すり鉢かフードプロセッサーのどちらを使う方がいいかなど、レシピも解説していきます。

目次

大豆きなことは?

大豆きなこ

大豆きなこについて、材料や製法、栄養分、他の大豆粉末食品との違いなど詳しく紹介していきますね。

大豆きなことは

大豆きなことは煎った大豆を挽き、粉末状にした食品のこと。風味が豊かで香ばしく、よくお餅にからめたり和菓子の原材料に使われます。

きなこを使うレシピとして、あべかわ餅やわらび餅が有名ですよね。水あめや砂糖を煮詰めてきなこを練り混ぜたおやつ「きなこ玉」も人気があります。

黄大豆で作ることが一般的で、そのため、きなこの語源は「黄なる粉」といわれます。一方、黒大豆や青大豆で作ることもあり、その場合は黒っぽい色や緑がかった色のきなこができますよ。

青大豆で作ったきなこは「うぐいすきなこ」と呼ばれ、東北地方で特に流通しており、主に和菓子に使われています。

参考:ラジオ関西トピックス|関西人はほとんど知らない「緑色のきな粉」

大豆きなこの豊富な栄養分

大豆は「天然のスーパーフード」といわれるほど栄養価が高い食物で、きなこに使われる煎り大豆は特に栄養が凝縮されています。

そのすごさは次の通り。

  • 良質なたんぱく質を多く含み、健康や美容にいい
  • 食物繊維が豊富なため、便通を改善する
  • 低GI食品のため腹持ちがよく、ダイエットに効果的
  • 抗酸化作用があり、アンチエイジング効果が期待できる
  • イソフラボンの働きで、骨粗鬆症の予防や更年期障害の症状緩和につながる など

きなこは少量でも豊富な栄養分を含むため、少食の人や食欲が出ない人でも手軽に栄養補給ができる貴重な食品です。

ただし、多く摂取すると、カロリーの摂り過ぎや消化不良をおこしかねません。1日大さじ2杯、または20g程度の摂取が適量といわれています。

参考:五十子クリニック|きな粉はすごい!

大豆粉やおからパウダーときなこの違い

粉末状の大豆加工品には他に大豆粉やおからパウダーもありますが、きなこと何が違うのでしょうか。

大豆粉(大豆パウダー)

生または低温で焙煎した大豆を粉砕したもので、特有の大豆臭さがあります。

小麦粉の代用品などとして使われます。使用するときは加熱が必要。

おからパウダー

大豆の絞りかす(おから)を乾燥させ水分を飛ばしたもの。

大豆粉やきなこに比べて脂肪分が除かれ、食物繊維が多いことが特徴です。小麦粉の代用品などとして使われます。

きなこ

煎った大豆を砕粉したもの。加熱済みのためそのまま食べられます。風味や香ばしさを楽しめます。

ちなみに見た目が似ている「はったい粉」は、大麦を煎って砕いた食品であり、きな粉とは原材料が違います。

大豆きなこの作り方!

大豆きなこ 作り方

大豆きなこはどのようにして作られるのでしょうか。

大豆きなこを工場で大量生産するときは、回転式の大きな焙煎機を220度で30秒ローストして粉砕します。

参考:農林水産省|きな粉の作り方を教えてください

家で手作りするときは、次の4ステップで作ります。

1.煎る

乾燥大豆をフライパンでから煎りします。煎り大豆を使うときはこの工程は不要です。

煎る時間の目安は10分前後。煎る時間で色合いが変わります。大豆が好みの色まで色づき、香ばしい香りがしてきたら終了してください。

好まれる煎り具合は地域により違い、関東では浅煎り、関西では深煎りが好まれる傾向があります。関西で好まれる京風きなこが茶色っぽい色をしているのは、深煎りされているからなのですね。

2.冷ます

粗熱が取れるまで冷まします。

3.粉砕する

すり鉢やフードプロセッサーを使って粉砕します。ミキサーやミルを使用しても構いません。

機種の仕様により粉砕できるものが違いますので、固く水分の少ない煎り大豆を粉砕しても大丈夫か使用前に確認してください。

4.振るう

粉砕した大豆をふるいにかけることで、よりきめ細かいきなこを選別することができます。

 

すり鉢とフードプロセッサーどっちがおすすめ?

すり鉢とフードプロセッサー、どちらがきなこ作りに適しているかといえば、それぞれに一長一短があります。

早く楽に作りたい場合は、フードプロセッサーをおすすめします。

しかし、すり鉢で作るきなこにはフードプロセッサーでは出せないよさもあります。

以下で、すり鉢とフードプロセッサーそれぞれのメリットとデメリットを紹介します。

メリットデメリット
すり鉢大豆のもつ食感や風味が残りやすく、手作りの仕上がり感を楽しめます。粉砕には力が必要で時間がかかります

工程のはじめの段階では、すり鉢から大豆が飛び出しがち。

はじめは、大豆をふきんで包んで麺棒で押しつぶしてある程度まで砕くほうがいいでしょう。

少々手間がかかります。
フードプロセッサー手間や時間がかかりません
早ければ10〜20秒で粉砕できます。

細かく均等な仕上がりになります。
細かな加減ができず、好みの粉状に合わせることは難しいかもしれません。

フードプロセッサーの仕様により、水分量が少なく固い煎り大豆の粉砕は故障の原因になることがあります。

使用前に確認しましょう。

【まとめ】大豆きなこは簡単に作れる!

大豆きなこ 作り方 簡単

こちらの記事では、家でできるきなこの作り方を紹介してきました。

  • きなこは煎り大豆を粉砕するだけで簡単に作れる
  • すり鉢を使うと手間と時間がかかるが、手作りの食感を楽しめる
  • フードプロセッサーを使うと簡単に早く作れるが、好みの完成度には合わせにくい

すり鉢とフードプロセッサー、どちらにも良さがありますので、ご自身の好みや状況に合わせてお使いください

作りたての手作りきなこは、風味が強く香ばしいもの。市販のきなことは比べものになりません。

時間があるときや節分豆が余ったとき、小学生の夏休みの自由研究などでも、ぜひチャレンジしてみてくださいね!

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