【自然の力】枝豆から大豆になるまでの軌道をわかりやすく【図あり】

枝豆から大豆になるまで

枝豆大豆が同じものだということをご存知ですか?
緑色の枝豆を収穫せずに育て続けると、黄色い大豆になるんです!

今回は、枝豆から大豆になるまでの軌道を、図とともにわかりやすく解説します。

種まきから枝豆収穫までの軌道もあわせて解説するので、枝豆や大豆が好きな人は必見です。
「どのように育ち、収穫されるのか」を知ると、食べるときの心構えが変わるかもしれません♪

目次

枝豆は大豆になるんです…!!

おつまみメニューとして親しまれている枝豆は、実は大豆になるんです!

枝豆と大豆の違いは、収穫する時期にあります。
枝豆から大豆になるまでに必要な期間は、2〜3ヶ月ほどです。

はじめに、種をまいてから枝豆になるまでの軌道を、図で見てみましょう。

種が枝豆になるまでの軌道
  1. 種をまく
  2. 発芽する
  3. 紫色の花が咲く
  4. サヤの中で豆が成長する
  5. 枝豆として収穫する

それぞれのステップについて、以下に詳しく解説していきます!

種まき
一般的に、枝豆や大豆の種まきは5月〜6月におこないます。

5月〜6月は、以下の条件を満たしやすいためです。

  • 枝豆や大豆の種は、15℃〜25℃の環境が最も発芽しやすい
  • 質の良い枝豆や大豆を作るためには、昼と夜の寒暖差が大きいほうが望ましい

枝豆や大豆は育てやすいため、家庭菜園にもおすすめです!
【関連記事】大豆の種まき時期を大豆のプロが解説します

発芽〜開花
種まきから10日ほどで発芽し、50日〜60日ほどで紫色の花を咲かせます。
花の付け根にはサヤが付き、このサヤの中で豆が成長していくのです。

枝豆の収穫
豆が成長し、サヤが十分に膨らんだら、枝豆として収穫できます。
枝豆の収穫時期の目安は、7月〜8月頃です。

収穫に適した枝豆は、緑色で柔らかい状態です。

枝豆の収穫後
枝豆は風味が落ちやすいので、収穫後はすぐに食べるのがおすすめです。

食べるときはサヤごと水洗いし、塩もみしてから茹でると、枝豆そのものの味を楽しめます。
枝豆をニンニクや鷹の爪と炒め、ペペロンチーノ風にすると、ビールが進む味になります♪

サヤから出した枝豆をお米と炊き、枝豆ごはんにしても美味しいですよ。

枝豆から大豆になるまでの軌道をわかりやすく解説

緑色で柔らかい枝豆は、どのようにして黄色く硬い大豆の姿になるのでしょうか?

大豆を収穫したい場合は、枝豆の状態で収穫せず、そのまま育て続けましょう。
枝豆から大豆になるまでの軌道は、以下のとおりです。

枝豆が大豆になるまでの軌道
  1. 葉っぱ・サヤが黄色くなる
  2. 葉っぱが落ちる
  3. サヤが乾燥してくる
  4. カラカラとした音がなる
  5. 大豆として収穫する

種まき〜枝豆収穫よりも、全体的に黄色くなりましたね!
それぞれのステップについて、より詳しく見ていきましょう。

枝豆の収穫時期を過ぎたあと
枝豆の収穫時期には緑色だった葉っぱサヤは、次第に黄色くなります。

さらに時間が経つと、葉っぱが落ちてサヤが乾燥してきますが、枯れてしまったわけではありません。
サヤの中では、枝豆が大豆へと成長しているのです!

大豆の収穫
大豆は一般的に、10月下旬〜11月上旬頃に収穫します。
サヤをゆすってみて「カラカラ」とした音が聞こえたら、大豆を収穫するタイミングです。

収穫した大豆は、サヤを取り除いてから乾燥させます。

ちなみに、大豆を発芽させると「もやし」になります!
大豆を発芽させるには、水に浸して暗いところに置いておきましょう。

大豆の収穫後
乾燥させた大豆は硬いため、蒸したり煎ったりして食べるのが一般的です。
蒸し大豆」や「煎り大豆」は、大豆そのものの優しい味わいを楽しめます!

また日本人の食卓は、大豆を加工した食品や調味料に支えられていることをご存知ですか?

たとえば、すり潰した大豆を煮詰め、搾ったものに「にがり」を加えて固めれば、豆腐ができあがります。
味噌汁に欠かせない味噌は、蒸した大豆を潰し、米麹と塩水を混ぜて発酵・熟成させたものです。

納豆や醤油、油揚げも、すべて大豆を加工して作られています!
【関連記事】【疑問】大豆は何になるのか専門家が解説します

大豆は、種類ごとに色が異なります。
広く知られている黄色い大豆は「黄大豆」と呼ばれる種類です。

黄大豆のほかには、黒色の「黒大豆」や、緑色の「青大豆」などがあります。
黒大豆は「黒豆」とも呼ばれ、おせち料理によく入っています!

【まとめ】枝豆から大豆になるまでの軌道

発芽から枝豆を経て大豆になるまでの軌道

今回は、種から枝豆になるまでの軌道と、枝豆から大豆になるまでの軌道を解説しました!

枝豆と大豆、それぞれの収穫時期や特徴は、以下のとおりです。

  • 枝豆:7月〜8月頃(緑色・柔らかい・茹でて食べる)
  • 大豆:10月下旬〜11月上旬頃(黄色・硬い・蒸すor煎って食べる)

3ヶ月ほどの期間で、枝豆が大豆に変身するなんて、自然の力はすごいですね!
枝豆と大豆は、色や味が異なるため、同じものだと知らずに食べている人も多いでしょう。

次に枝豆や大豆を食べるときには「この枝豆は大豆になるのか…」「この大豆は枝豆だったのか…」と考えながら味わってみてはいかがでしょうか♪

また、枝豆と大豆の違いについてまとめた、【疑問】大豆と枝豆の違いをわかりやすく解説という記事も必見です!

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