【健康編】大豆が女性にもたらす5つの嬉しい効果

元気な女性と大豆のイラストを載せて、大豆が女性にもたらす5つの嬉しい効果を記事で紹介することを言っています。

「大豆は体にいいと聞くけれど、具体的にどんな効果があるんだろう」そう思っている女性の方はいらっしゃいませんか。大豆は栄養価が高く、特に女性にとってさまざまな健康効果が期待できる食品です。

この記事では、大豆が女性にもたらす嬉しい健康効果を次の5点にまとめて紹介していきます。

  • 美肌づくり
  • 更年期症状の緩和
  • 月経前症候群(PMS)の緩和
  • 乳がんリスクの低下
  • 骨粗鬆症予防

お読みいただくことで、大豆のもつ力を理解できます。美しさや若々しさを保ちたい女性の皆さん、ぜひこちらの記事で大豆についての理解を深め、これからの健康や美容に役立てて下さいね。

目次

大豆が女性にもたらす5つの嬉しい健康効果

中年女性が笑顔ではりのある肌を触る画像。大豆の健康効果を伝えています

大豆が女性にもたらす健康効果1:美肌づくり

大豆に含まれるさまざまな成分により、美肌効果が期待できます。

大豆に含まれる大豆イソフラボンは、コラーゲン生成に関わる女性ホルモン「エストロゲン」と似た作用を体内に及ぼします。そのため、大豆を食べることでコラーゲンの体内生成が促されます。また、大豆イソフラボンには抗酸化作用があり、細胞を破壊する活性酸素を分解します。

さらに、大豆には、たんぱく質やビタミン類(ビタミンE、ビタミンB6など)も多く含まれています。たんぱく質はすこやかな肌をつくります。ビタミンEは血行を良くし、ビタミンB6は皮膚の新陳代謝を促します。

大豆のもつこれからの働きから、肌のうるおいや弾力が改善され、しわの面積が減少するなど女性に嬉しい美肌効果が期待できるのです。

出典:総合南東北病院女性に嬉しい栄養素 大豆イソフラボントラブル予防

大豆が女性にもたらす健康効果2:更年期症状の緩和

更年期症状の緩和にも、大豆は効果的です。

女性は40代半ばから女性ホルモン「エストロゲン」が低下し始めます。その影響で、ホットフラッシュ(ほてり・のぼせ)やめまい、情緒不安定などの不調に悩まされることが出てきます。

大豆のもつ成分「大豆イソフラボン」は女性ホルモン「エストロゲン」と似た作用をするため、大豆を食べることで更年期のエストロゲンの減少を補えます。結果、更年期症状の緩和につながります。

ただし、効果の得られやすさは個人差があります。大豆イソフラボンを腸内環境で「エクオール」という成分に変換できる人は効果を実感しやすいです。エクオールを生成できる人は、およそ2人に1人であるといわれています。サプリでエクオールを摂取する方法もありますよ。

出典:大豆イソフラボンアグリコンの更年期障害に対する効果について | CiNii Research

大豆が女性にもたらす健康効果3:月経前症候群(PMS)の緩和

大豆は、月経前症候群(PMS)の緩和にも役立ちます。

頭痛や腰痛、イライラなどの症状が出る月経前症候群(PMS)は、「エストロゲン」と「プロゲステロン」というふたつの女性ホルモンの急変動によって起こると考えられています。

大豆イソフラボンを摂取すると、エストロゲンが補われホルモンバランスを整える手助けになります。その結果、月経前症候群(PMS)が穏やかになります。頭痛や不安感が軽減したという研究報告もありますよ。

また、イライラにはカルシウムも有効です。大豆にはカルシウムも豊富です。ぜひ積極的に摂取しましょう。

出典:石渡尚子・上杉宰世・上原万里子|月経前症候群に及ぼす大豆イソフラボンの影響

大豆が女性にもたらす健康効果4:乳がんリスクの低下

大豆の効果として、乳がんリスクの低下もいわれています。

乳がんは、エストロゲンの分泌が多いほど発生リスクが高まります。大豆イソフラボンは優秀で、エストロゲンの分泌が少ないときは補う働きをしますが、逆に過剰にあるときは抑制にむけて働きます。大豆を摂取すると、乳がんにつながる過剰なエストロゲンの働きを弱めてくれるのです。

ある研究報告では、みそ汁や大豆イソフラボンの摂取量が多い女性は乳がんリスクが低下することがわかりました。特に、閉経後の女性は大豆イソフラボンの摂取量が増えると乳がんリスクが低下しました。

出典:イソフラボンのチカラ|フジッコ株式会社

山本精一郎|日本における大豆、イソフラボン、乳がんリスクの関係

大豆・イソフラボン摂取と乳がん発生率との関係について | 国立研究開発法人 国立がん研究センター

大豆が女性にもたらす健康効果5:骨粗鬆症予防

大豆の摂取により、骨粗鬆症も予防できます。

女性は特に更年期以降、骨量の維持に関与している「エストロゲン」の分泌が減ってしまうため、骨折や骨粗鬆症のリスクが高まります。大豆を摂取すると、大豆イソフラボンがエストロゲンを補うため骨の健康を守ります

研究報告では、大豆の摂取と合わせて適度な運動(週3回の早足ウォーキング)を習慣にすることが、骨粗鬆症予防に有効とされています。

出典:健康・栄養フォーラム – 閉経後女性の骨密度と身体組成に対する大豆イソフラボンと運動の併用効果

【おまけ】大豆が男女問わずもたらす健康効果

大豆は女性にさまざまな嬉しい健康効果をもたらしますが、男女問わずもたらす健康効果もありますよ。

主な健康効果は次のとおりです。男女問わず大豆を積極的に摂取したいものですね。

大豆が男女問わずもたらす健康効果
  • 生活習慣病の予防
  • コレステロールの低下
  • 脳機能の改善(認知症予防や集中力の促進など)
  • 薄毛予防
  • 前立腺がん予防(男性のみ)

【まとめ】大豆の健康効果は凄い!

女性が笑顔でいきいきと歩いている画像。大豆の力で女性はいきいきと一生を過ごせることを伝えています

大豆の健康効果が凄いことをおわかりいただけたでしょうか。女性は大豆を食べることで、肌の調子が整い、月経前症候群(PMS)や更年期症状が緩和され、乳がんや骨粗鬆症を防げるのです。

大豆に含まれる大豆イソフラボンは、女性ホルモン「エストロゲン」とよく似た働きをします。女性の体と大豆は切っても切れない関係といえますね。女性は大豆の力を借りることで、長い一生をいきいきと健やかに生きられることでしょう。

最後に、大豆を毎日どれくらい食べたらいいかをご紹介しておきますね。

大豆の適切な摂取量は、1日に100g程度とされています。100gとなる大豆食品の目安は次のとおりです。

1日の大豆食品の摂取量目安
  • ゆで大豆 約120粒
  • 豆腐1/2丁(約150g)
  • 豆乳(200ml)
  • 納豆1パック(約50g)

また、大豆イソフラボンの摂取量の目安は次のとおりです。

食品安全委員会(内閣府機関)によると、大豆イソフラボンの上限摂取量は1日に70~75mgとされています。上限を超えて摂取しても直ちに健康被害が起きるものではありませんが、大幅な過剰摂取(1日150mg以上)は避けた方がいいとされています。

大豆食品と大豆イソフラボンの含有量
  • 納豆1パック(40g):65mg
  • 大豆飲料:125ml:69mg
  • 豆腐1/2丁(110g):55mg
  • 油揚げ1/2枚(75g):52.5g
  • 大豆煮50g:30mg
  • きなこ大さじ1(6g):15.6g
  • みそ大さじ1(18g):7.2g

大豆の摂取量、大豆イソフラボンの含有量をそれぞれ参考にしていただき、ぜひ大豆食品を適切に食卓に取り入れていきましょう!

出典:農林水産省|大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&A

大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&A | 食品安全委員会

総合南東北病院|女性に嬉しい栄養素 大豆イソフラボンでトラブル予防

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