大豆の食べ過ぎで女性に与える影響とは?よくある質問についてもご紹介

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「1日にどれくらいの量の大豆なら食べていいのだろう」、「女性が大豆を食べ過ぎる影響はあるのか」と考えている女性は多いでしょう。

この記事では、大豆を食べすぎてしまう基準や食べ過ぎる影響についてご紹介します。健康食品として世間で注目されている大豆ですが、大豆を食べ過ぎてしまうと、どのような影響があるのかについて知りたい方は参考にしてみてください。

目次

大豆を食べすぎる定義とは

大豆 摂取量

厚生労働省の発表によれば、大豆に含まれる大豆イソフラボンには、1日あたり75mgという推奨摂取量が定められています。食品別の摂取量の目安は以下のとおりです。 

食品別の摂取量の目安(1日75mg)
  • 納豆2個半
  • 豆乳300ml
  • 豆腐375g

この基準は大豆イソフラボンのサプリメントを飲み続けた研究結果をもとに定められており、大豆食品を摂取することは想定されていません。そのため、女性が1日に75mg以上の大豆を食べたことで、健康被害があらわれるとは言えません。

ただし、閉経後の女性を対象にした臨床実験において、女性が大豆イソフラボン150mgを5年間毎日摂取し続けた結果、子宮内膜増殖症の発症率が上がったという調査結果があります。

1日75mgを大幅に超える量の大豆を食べていると、女性ホルモンのバランスが崩れ、特定の病気の疾病リスクが高まってしまう可能性もあると考えておきましょう。

引用元

大豆イソフラボンの安全な摂取目安量の設定の検証 |厚生労働省

女性が大豆を食べることで得られる良い影響

大豆 良い影響

女性が大豆を食べることで、以下のような良い影響が見られるでしょう。

大豆を食べることによる良い影響の具体例
  • 生活習慣病のリスクをへらす
  • 食物繊維の効果で便通を改善する
  • 骨粗しょう症を予防する
  • 美肌効果が期待できる
  • 更年期障害を予防する
  • 動脈硬化を予防する
  • 乳がんのリスクを下げる

大豆に含まれる大豆イソフラボンは、女性ホルモンである「エストロゲン(卵胞ホルモン)と似たような動きをするのが特徴です。エストロゲンの減少にともなう更年期障害や健康問題を予防・改善し、女性の健康的な生活をサポートしてくれます。

意識的に大豆を食べることで、健康面や美容面で得られるメリットは大きいです。推奨摂取量を目安に大豆を摂取するようにして、理想的な健康状態を実現してみてはいかがでしょうか?

女性が大豆を食べることで得られる良くない影響

大豆 良くない影響

大豆を食べると女性の健康に良い側面がある一方で、食べすぎると太ってしまったり、女性ホルモンのバランスが崩れてしまったり、腹痛や下痢の原因になってしまうリスクもあります。

大豆は高たんぱく・高カロリーで知られている食品です。USDA(アメリカ合衆国農務省)によれば、大豆100gあたりに含まれるカロリーは446キロカロリーとなっています、

また、大豆イソフラボンを摂りすぎてしまうと、体内の女性ホルモンのバランスが崩れて女性の子宮内膜増殖症の発症リスクが上がる可能性があると考えられています。

そして、大豆に含まれている食物繊維には便通をよくする効果がありますが、食べすぎるとお腹を壊してしまうリスクがある点も頭に入れておきましょう。

大豆の推奨摂取量は75mg/日となっており、それを大幅に超える150mg/日の大豆を摂取し続けると、大豆の良くない影響があらわれてくる可能性もあると考えておくのが良いでしょう。

参考

USDA|Soybeans, mature seeds, raw

大豆を食べることに関してよくある3つの質問

大豆 質問

大豆を食べることに関しては、食べる量だけでなく、食べるタイミングや摂取方法、大豆イソフラボンを豊富に含んだ大豆食品について詳しく知りたいという方も多いでしょう。

この章では、大豆に関してよくある3つの質問とその答えについてご紹介します。

Q1.大豆を食べるのにおすすめのタイミングは?

大豆を食べるのにおすすめのタイミングは特に決まっていません。しかし、大豆は高たんぱく・高カロリーの食品です。身体を動かす朝や昼間などの時間帯に大豆を食べるようにすれば、食べすぎて太ってしまうデメリットは回避できるでしょう。

Q2.大豆イソフラボンのサプリに効果はあるの?

サプリには大豆イソフラボン以外にもゲニステインやダイゼインといった食事で摂取するのが難しい栄養素もまとめて摂取できるので、女性にとって健康上のメリットがあります。ただし、1日150mg以上の大豆イソフラボンは摂らないようにしましょう。

Q3.大豆イソフラボンを多く含んでいる食品は?

大豆イソフラボンを豊富に含んでいる食品の例と含有量は以下のとおりです。

大豆イソフラボンが豊富な食品の例
  • 納豆(50g):65mg
  • 豆乳(125ml):69mg
  • 豆腐(110g):55mg
  • 油揚げ(75g):52.5mg
  • 大豆煮(50g):30mg
  • きな粉(6g):15.6mg

納豆や豆腐、豆乳など、日常の食生活で取り入れやすい大豆食品を効果的に組み合わせることで、推奨される摂取量の大豆を食べるようにしましょう。

まとめ

大豆 まとめ

大豆を食べると女性の更年期障害やお肌の問題、乳がんのリスクを下げる効果が期待できます。ただし、大豆を食べすぎてしまうとお腹を壊してしまったり、女性ホルモンのバランスが崩れたり、太ってしまったりします。

大豆の推奨摂取量1日75mgを超えたからといって、ただちに健康被害が見られる訳ではありません。

ただし、1日150mgを超える大豆イソフラボン摂取し続けると特定の病気の発症率が上がるといった研究結果があるので、1日あたり75mgの基準を大幅に超えない量の大豆を食べるように心がけて、健康的な食生活を実現しましょう。

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