大豆にはカルシウムが豊富に含まれていることをご存知ですか?
カルシウムは、骨や歯を形づくる重要な栄養素です。
筋肉の収縮をコントロールしたり、出血を予防したりする働きもあるため、健康的な生活には欠かせません。
この記事では、大豆の栄養やカルシウムの含有量、1日のカルシウム摂取に必要な大豆の量について解説します!
豆腐や納豆などの大豆製品を食事に取り入れて、カルシウム不足を防ぎましょう。
大豆には栄養が豊富に含まれている!
大豆は、多くの栄養が含まれている食材です。
その栄養価の高さから「畑の肉」や「大地の黄金」と呼ばれることもあります!
大豆に含まれる主な栄養素と、その役割は以下のとおりです。
3大栄養素 | |
たんぱく質 | 筋肉・臓器などをつくる / 免疫細胞を活性化させる |
炭水化物 | エネルギー源となる / 腸内環境を整える |
脂質 | ホルモン・細胞膜などをつくる / 臓器を守る |
ビタミンB群 | |
ビタミンB6 | たんぱく質をエネルギーに変える / 免疫機能の働きを維持する |
ビタミンB1 | 炭水化物(糖質)をエネルギーに変える / 神経の働きを維持する |
ビタミンB2 | 脂質をエネルギーに変える / 皮膚・爪・髪を維持する |
葉酸 | 赤血球の生成を助ける / 遺伝子・タンパク質を合成する |
ミネラル | |
カリウム | 過剰なナトリウム(塩分)を排出する |
鉄 | 酸素を全身に運ぶ / 筋肉に酸素を蓄える |
マグネシウム | 多くのエネルギー生成を助ける / 体温・血圧を調整する |
亜鉛 | 遺伝子・タンパク質を合成する / 味覚を維持する |
リン | 骨・歯・筋肉・細胞膜を形づくる |
カルシウム | 骨・歯を形づくる / 筋肉収縮をコントロールする / 出血を予防する |
大豆に含まれる栄養素は、生命活動や健康を維持するために必要なものばかりです。
そのため、普段の食事に大豆を取り入れることで、健康効果が期待できます。
次の章では、骨や歯を形づくるために必要なカルシウムについて、掘り下げていきます。
大豆のカルシウム含有量
大豆のカルシウム含有量は、100gあたり180mgです。
ただ、これは「収穫したままの乾いた大豆」の場合なので、加工されると100gあたりのカルシウム含有量が変わります。
水分が加わったり、凝縮されたりするためです。
大豆製品ごとのカルシウム含有量は、以下のとおりです。
大豆製品 | カルシウム含有量(100gあたり) |
煎り大豆 | 160mg |
ゆで大豆 | 79mg |
木綿豆腐 | 93mg |
絹豆腐 | 75mg |
高野豆腐 | 630mg |
納豆 | 91mg |
調製豆乳 | 31mg |
水分量が少ない煎り大豆や高野豆腐は、100gあたりのカルシウム含有量が多くなります。
反対に、水を多く含む絹豆腐や豆乳は、100gあたりのカルシウム含有量が少ないです。
参考までに、大豆以外の食品に含まれるカルシウムについても、あわせて見てみましょう。
食品 | カルシウム含有量(100gあたり) |
牛乳 | 110mg |
ヨーグルト | 120mg |
ナチュラルチーズ | 660mg |
釜揚げしらす | 190mg |
モロヘイヤ(ゆで) | 170mg |
小松菜(ゆで) | 150mg |
牛乳には、子牛の骨を成長させるために多くのカルシウムが含まれています。
そのため牛乳を原料とする乳製品も、カルシウム含有量が多いのです。
骨ごと食べる魚にも、多くのカルシウムが含まれています。
1日のカルシウム摂取に必要な大豆の量
大豆や大豆製品で、1日に必要なカルシウムを摂取することはできるのでしょうか?
厚生労働省によると、1日に必要なカルシウムの量は「成人男性が600mg〜658mg・成人女性が517mg〜556mg」とされています。
そこでカルシウムの摂取量を600mg/日と仮定し、必要な大豆の量を計算したところ、以下の結果となりました!
大豆製品 | 1日分のカルシウムを摂取するために必要な量 |
煎り大豆(1粒 = 0.4g) | 375g(938粒) |
ゆで大豆(1粒 = 1g) | 760g(760粒) |
木綿豆腐(1丁 = 300g) | 645g(2.2丁) |
絹豆腐(1丁 = 300g) | 800g(2.7丁) |
高野豆腐(1枚 = 16.5g) | 95g(5.8枚) |
納豆(1パック = 50g) | 659g(13.2パック) |
調製豆乳(コップ1杯 = 200g) | 1,935g(コップ9.7杯) |
上記を見ると、1日に必要なカルシウムを大豆だけで摂取するのは、現実的ではないことがわかります。
大豆にプラスして、カルシウムが多く含まれる食品を取り入れることで、無理なくカルシウムを補いましょう!
またカルシウムの吸収率の高さは、基本的に「野菜 < 魚 < 乳製品」です。
大豆のカルシウム吸収率は、乳製品と同じくらいの高さであると考えられています。
まとめ
大豆は栄養価が高く、3大栄養素やビタミンB群、ミネラルが含まれています!
骨や歯を形づくるカルシウムの含有量も多い食材です。
煎り大豆のカルシウム含有量は、100gあたり160mgです。
大豆を加工すると水分量が変わるため、100gあたりのカルシウム含有量も変わってきます。
1日に必要なカルシウムの量は、成人男性で600mg〜658mg、成人女性で517mg〜556mgです。
十分な量のカルシウムを摂取するためには、大豆製品とあわせて、乳製品や魚を食べることが大切です。
栄養豊富な大豆を食卓に取り入れて、健康な身体をつくりましょう♪