大豆加工食品ってどんな種類があるの?大豆からできる料理は本当に様々です!

大豆加工食品

大豆からできた食品は、日本の食卓になじみのあるものばかり。どれだけあるかご存じですか?本当にたくさんあるのですよ。

使い勝手がよく、値段もお手頃で、栄養価が高くて、食卓に取り入れやすい大豆加工食品。こちらの記事で詳しく紹介していきますね。

目次

大豆の加工品が多い理由

大豆加工品

大豆の加工品が多い理由は、主に以下の3つです。

  1. 大豆は生のままだと消化に悪い 

    大豆は生のままだと固く消化に悪い食べものです。加工したほうが食べやすいため、先人たちによりさまざまな加工法が生み出されたと考えられます。
  2. 大豆はたんぱく質が多く加工性が高い

    大豆に多く含まれているたんぱく質には凝固する性質があります。この性質を利用して豆腐や凍り豆腐、湯葉が作れます。また、たんぱく質を麹菌を使って分解させることで、味噌やしょうゆのアミノ酸成分が作れます。

    大豆のもつたんぱく質の性質を利用できることも、大豆の加工品が多い理由のひとつでしょう。
  3. 栄養価が高い

    大豆には、たんぱく質や不飽和脂肪酸が豊富で、動物性食品のかわりとしてのニーズが高い食品です。

    アレルギーや思想、宗教上の理由などにより動物性食品を食べられない人が、貴重なたんぱく質源として大豆を摂取しています。そのニーズから工夫が施され、加工品が広まった部分もあります。

大豆加工品ってどんな種類があるの?

大豆加工品

大豆の加工方法は大きく分けて4つあります。

  1. 蒸す・煮る
  2. 絞る
  3. 煎る
  4. 抽出する

この4つの加工法を派生させていくと、以下のようにたくさんの大豆加工品が生まれます。

蒸す・煮る

蒸し大豆、大豆の水煮、ドライパック、煮豆
(煮たり蒸したりしたあと発酵させたら)みそ、しょうゆ、納豆、テンペ

絞る

豆乳、おから、豆腐(豆腐を発酵させたものが豆腐よう)、湯葉、油揚げ、がんもどき、厚揚げ、凍り豆腐

煎る

煎り豆、きな粉

抽出する

油を抽出したら大豆油
たんぱく質を抽出したら大豆ミート

このほかにも、大豆が成熟する前に収穫したものは枝豆、大豆をくらいところで発芽させたものは大豆もやしになります。乾燥大豆を粉砕すれば大豆粉になります。大豆を原材料とした食品の幅広さに驚かされますね。

それぞれの大豆加工品の特徴を紹介します。24個もの大豆加工品がありますよ。 

大豆加工品特徴
蒸し大豆蒸したもの。栄養分の流出が少ない。オリゴ糖や食物繊維が豊富。
水煮大豆水で煮たもの。そのまま調理に使えるため時短調理が叶う。
ドライパック缶に大豆を詰めて真空状態で加熱調理したもの。うまみや栄養分が残る。そのままおやつや軽食として食べられる。
煮豆煮たもの。市販の煮豆パックもあるため、食卓にあと一品足したいときに使える。
みそ大豆を主原料とした発酵食品。乳酸菌やオリゴ糖が含まれ腸内環境を整える。
しょうゆ大豆を主原料とした発酵食品。和食の味付けに欠かせない調味料。
納豆発酵食品。腸内環境を整える。食物繊維、たんぱく質、カルシウム、ミネラル、ビタミンKなどが豊富。
大豆もやし大豆を発芽させたもの。イソフラボンを摂取できる。
豆乳大豆を茹でて濾過したもの。牛乳アレルギーやヴィーガンの人が牛乳のかわりに飲む。牛乳よりたんぱく質が多い。
おから大豆から豆乳を絞ったあとのかす。食物繊維が豊富。低カロリーでカルシウムやミネラルなどの栄養分もたっぷり。
豆腐煮た大豆の絞り汁を固めたもの。製造方法の違いで、絹ごし豆腐や木綿豆腐に作りわけられる。
湯葉豆乳を加熱して固めた上澄み。
油揚げ薄く切った豆腐を油で揚げたもの。
がんもどきつぶした豆腐に野菜を加えて揚げたもの。
厚揚げ木綿豆腐を高温で揚げたもの。
凍り豆腐凍った豆腐を乾燥させたもの。栄養素が凝縮されている。高たんぱく低脂質。
煎り豆火で煎ったもの。節分の豆まきのときに使われる。
きな粉大豆を煎って粉状にしたもの。
大豆油大豆の種子から油を抽出したもの。サラダ油やマーガリン、マヨネーズの原料として使われる。
大豆ミート大豆からたんぱく質を抽出したもの。ヴィーガンやベジタリアンの人の貴重なたんぱく質源。
大豆粉乾燥大豆を粉砕したもの。
枝豆大豆が熟す前に収穫したもの。豆が緑色で野菜に分類される。
テンペインドネシア発祥の、大豆をテンペ菌で発酵させた食品。欧米で、ベジタリアンのための肉の代替品として使われている。
豆腐よう沖縄の食品。島豆腐を半年ほど泡盛や麹に漬け込み発酵させたもの。「東洋のチーズ」といわれるほど濃厚な味。

参考
農林水産省|食材を知ろう 大豆編

大豆からできる料理について

それぞれの大豆加工品からできる料理を紹介します。

大豆食品主な料理
蒸し大豆スープやカレーの具として
水煮大豆チリコンカン、ポークビーンズ
ドライパック大豆とひじきの和え物
煮豆五目煮豆
みそみそ汁、豚肉のみそ焼き
しょうゆ手羽の甘辛煮
納豆納豆ごはん、納豆とチーズのチヂミ
大豆もやし野菜いため
豆乳豆乳鍋、ソイラテ、豆乳ドーナツ
おから卯の花
豆腐冷や奴、豆腐ステーキ、麻婆豆腐
湯葉湯葉の刺身、生湯葉丼
油揚げ油揚げのしそチーズ焼き、大根と油揚げの含め煮
がんもどき小松菜とがんもどきの煮物
厚揚げ厚揚げステーキ大根おろし添え
凍り豆腐凍り豆腐の卵とじ
煎り豆そのままおやつに、煎り豆ごはん
きな粉きな粉もち、きな粉クッキー
大豆油揚げ物の油に使う
大豆ミートそぼろ丼、ハンバーグ、唐揚げ
大豆粉低糖質パン
枝豆枝豆としらすのおにぎり、枝豆のホイル焼き
テンペテンペのナゲット、テンペの照り焼き
豆腐ようお酒のあてに

大豆加工品を使って和洋中さまざまな料理が作れるということですね。

麻婆豆腐やチリコンカンのような主菜も作れるし、卯の花やがんもどきの煮物のような副菜も作れます。料理だけでなく、お菓子やパン作り、ドリンクにも使えますよ。大豆はどのような形ででも摂取しやすい便利な健康食品といえますね。

参考
農林水産省|今昔、豆の加工品。

まとめ

大豆加工品

いかがでしたか。

大豆加工品は、

  • 大豆の性質(生のままだと消化に悪い、たんぱく質が多い、栄養価が高い)が加工に向いている
  • 主に4つの加工方法(蒸す・煮る、絞る、煎る、抽出する)で多くの大豆加工品ができる
  • 大豆から和洋中さまざまな料理が作れる

ということがわかりました。

高たんぱくで、食物繊維やイソフラボンなど優秀な成分を多く含む大豆加工品。さまざまな形で口にすることができますね。健康維持のために、どんどん積極的に取り入れていきましょう!

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