大豆イソフラボンの効果とは|男性と女性それぞれ解説

大豆イソフラボンはどんな成分なのかを知りたい」「大豆イソフラボンを摂ることで得られる美容・健康増進の効果が知りたい」と考えている方は多いのではないでしょうか?

大豆イソフラボンを摂ると、美肌効果や更年期障害の改善、生活習慣病の予防効果など、数々の効果が実感できることで知られています。ただしその一方で、男性と女性の間で実感できる効果には差があるとも言われているのです。

この記事を読めば、大豆イソフラボンの具体的な効果や男女別に大豆イソフラボンがもたらす効果について知り、その注意点についても理解できます。

大豆イソフラボンを適切な量摂取して、健康や美容効果を実感しましょう。

目次

大豆イソフラボンとは

大豆イソフラボン とは

大豆に含まれる大豆イソフラボンとは、赤ワインで有名なポリフェノールの一種。大豆のえぐみ味の元となるダイズイン・グリシチン・ゲニスチンなどの成分の総称です。

豆イソフラボンは大豆全体で0.2〜0.4%しか含まれていない貴重な成分です。その中でも胚芽の部分に最も成分が多く、約2%の大豆イソフラボンが含有されています。

女性ホルモンである「エストロゲン」とよく似た働きをすることで知られており、女性ホルモンのバランスを調整することによって、以下のような効果を実感できるでしょう。

大豆イソフラボンを食べて得られる効果
  • 美容効果(美肌・しわたるみの改善)
  • 冷え性の改善
  • 生活習慣病の予防効果
  • 更年期障害の改善

大豆を食べることによって、多くの美容・健康促進の効果が期待できるのです。

大豆の目安となる摂取量

大豆イソフラボンが身体にいいからと言って食べすぎてしまうと、身体に悪影響が出てくる危険性もあります。厚生労働省が発表している推奨摂取量は70mg〜75mgです。大豆食品別の大豆イソフラボン量の目安は以下の表のとおりです。

大豆食品含有量(100gあたり)
大豆247.8mg
木綿豆腐40mg
みそ59.1mg
しょうゆ1.0mg

大豆には栄養素が豊富に含まれており、日本人が古来より食べてきた食材です。推奨摂取量を超えたからといって、すぐに病気を発症するリスクは極めて低いといえます。

日本人の1日あたりの大豆イソフラボンの平均摂取量は18mg前後と言われているので、食べすぎてしまうことよりも、気持ち多めに摂取することを意識した方が賢明でしょう。

参考

農林水産省|大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&A

大豆イソフラボンの効果【男性と女性それぞれ】

大豆イソフラボン 効果 男女別

大豆イソフラボンを食べることで得られる効果は、男女で差があります。ここでは、大豆イソフラボンの効果について、男女別に見ていきましょう。

男性に与える効果

女性ホルモンのエストロゲンと同じような働きをすることから、女性に対する効果が有名な大豆イソフラボンですが、男性に与える効果も数多くあります。

その最も大きなものが前立腺がんの予防効果や前立腺肥大の防止効果です。肥大化した前立腺を刺激するジヒドロテストステロンの生成を抑止し、前立腺への作用を防止します。

前立腺がんは男性特有の病気で、男性ホルモンの発生が原因。女性ホルモンであるエストロゲンに近い大豆イソフラボンを摂取することで、その病気の発生を抑制してくれるのです。

体内に尿酸が急増することで発症する、痛風の予防につながるともいわれています。

女性に与える効果

女性が大豆イソフラボンを摂取すると、肌のうるおいやハリを保ち、肌にツヤが生まれます。メラニンの発生を抑制する効果もあるので、シミやくすみが予防できるでしょう。

更年期障害に伴う急な発汗や顔のほてり、イライラやうつ状態の予防にもつながります。 

また乳がん発生の予防や骨粗しょう症の進行を緩和する効果も期待されているのが特徴

女性は更年期になるとエネルギーの代謝効率が落ちて、油断していると血中のコレステロール値が上昇し、動脈硬化や各種の生活習慣病を引き起こしやすくなってしまいます。しかし、大豆イソフラボンにはコレステロール値を下げる効果があるので、生活習慣病の発症リスクを下げてくれます。

また大豆イソフラボンには赤血球の粘度を調整してくれる機能も備わっており、冷え性の方の症状を和らげてくれる効果も期待できるでしょう。

大豆イソフラボンを食べる際の注意点

大豆イソフラボン 注意点

1日あたりの大豆イソフラボンの摂取量の目安は70〜75mgといわれていますが、それを超えたからと言って身体にすぐに悪影響が出てくる訳ではありません。

ただし、推奨摂取量を大幅に超える大豆イソフラボンを摂取し続けると、健康上のリスクが上がることも

閉経女性を対象とした調査において、1日あたり150mg以上の大豆イソフラボンを5年間摂取し続けた場合に、子宮内膜増殖症のリスクが上がったことが報告されています。

また大豆自体に豊富なカロリーや食物繊維が含まれているので、食べすぎてしまうと太ったり、下痢の症状に苦しめられたりしてしまうケースもあるといわれています。

推奨摂取量を目安として、適切な量の大豆食品を食べるようにしましょう。

大豆イソフラボンの効果と注意点を確認しよう!

大豆イソフラボン まとめ

この記事では、大豆イソフラボンの特徴や推奨摂取量、男女別にどのような効果を与えるのか、大豆イソフラボンを摂取する際の注意点についてご紹介しました。

大豆イソフラボンには数多くの美容効果や健康増進の効果があると考えられており、美肌効果や生活習慣病の予防、冷え性の改善、更年期障害の進行を和らげる効果があります。

厚生労働省によって定められている1日あたりの推奨摂取量70〜75mgを目安として大豆イソフラボンを摂取することで、これらのメリットを実感できるはずです。

日々の食生活に大豆食品を積極的に取り入れて、健康や美容効果を得ていきましょう。

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